東京都内のホームページ制作・Ustreamライブ配信・講義インタビュー撮影

Facebookページを見る Twitterアカウントを見る
ご相談・お問い合わせ
ホームへ戻る » 代表者ブログ » 新しく取組んだこと » 「がん制度ドック」スタートへ込めた思い

「がん制度ドック」スタートへ込めた思い

2013.06.18

sitetitle

6月17日 株式会社かるてぽすとは「がんと暮らしを考える会」との共同企画として設計した「がん制度ドックβ版」をリリースしました。

「がん制度ドック」は、患者や家族ががん治療時に利用できる、高額療養費制度や就労状況によって利用できる雇用保険など、「公的な支援制度」や「民間の支援サービス」を個人の状況に応じて検索できるウェブサービスです。

http://www.ganseido.com/

患者の年齢やがんの種類、ご加入中の医療保険などを入力するだけで、検索した人が利用できる公的・民間の保険制度の申請先や利用方法をまとめて表示します。それにより各制度の利用漏れを防ぎ、がん治療時に起こる経済的困難の解決を目指しています。

howto

経緯

この問題提起を行っていたがんと暮らしを考える会から相談を受けて、このサイトを共同企画としてスタートすることになりました。

弊社の主な事業は、法人向けの受託制作になりますが、医療分野のWEB制作会社、特にWEB上での一般向け情報提供をお手伝いしている法人として、受託制作だけでなくダイレクトに一般の人へ価値あるサービスを提供したいという思いが以前からありました。特に今年は創業3年目ということもあり、その機会を模索していました。

そんな折に、がんに罹患することによって生じる社会的苦痛(経済的苦痛)の緩和を目指して活動していた「がんと暮らしを考える会」から、下記のような相談を受けました。

近年がん治療は高額化・長期化していることから、がん患者や家族に与える経済的な影響は少なくありません。一方でがん患者や家族が利用できる制度は医療に関連した公的な制度だけではなく、民間の生命保険やがん保険、住宅ローンなどもその項目に含まれます。内容や申請方法の複雑さに加え、そもそも利用できることすら知られていない制度もあり、申請までたどり着かないことが少なくありません。この現状を緩和できるWEBサービスを作りたいと考えている。

このお話を伺って、難しい問題であるものの、問題解決できればたくさんの方に貢献できるサービスだと感じ、共同企画にしたいと申し入れました。

自社サービスも提供するという創業当初からの思いが今回実現できて、とてもうれしく思っています。

 

こだわりのポイント

①行動をサポートする

「がん制度ドック」を検索すると、利用できる可能性のある制度が一覧で表示されます。一覧から各制度のページにいくと、詳しい制度の解説が表示されます。

ただ、このサイトを作っていて思ったことは、経済的支援制度の内容は極めて難解だということです。「どれだけ解説をわかりやすくしても、ほとんどの人はわからないのでは?」というのが各制度に対する印象でした。難しいことですので、1人で調べる、知るだけだとと、実際の制度利用へのアクションが減少するような印象を受けました。

そこで今回は制度の内容がわからなくても「なんとか支援される状況」をウェブサービスから作り出したいと考えました。

このサービスでは、自分の条件を入力すると、利用できる制度名と共に、必要な書類を含めた「利用方法」と「申請先」が一覧で表示されます。一覧を印刷し、1つずつ「申請先」に問い合わせれば、制度のことがよくわからなくても、申請先の誰かが次の適切なアクションを教えてくれるということを期待して設計しています。

例えば、市区町村の役場に申請が必要な制度であれば、制度の名前と申請先さえわかっていれば、そこに電話で聞くことができます。そこから申請への行動が始まります。

一覧は印刷すると、チェックリストになります。是非一覧を印刷して、1つ1つ利用できる制度を確認していってください。

アナログで他人任せのシステムですが、変にデジタルで自動化するより、そのほうがわかりやすいし、正しい情報に辿り着いてもらう確率が上がるのではないかと思っています。

がんと暮らしを考える会の専門家によると、制度の申請には専門家の助言が必要なものや、個人の書類の状況によってかなり異なってくるものもあるそうなので、情報提供ソースとして間違いがないように、自動化は最低限とし、ウェブサービス外の社会のシステムとの連携を想定したウェブサービスとしました。完全にWEB上だけで問題解決できなくても、後押ししてあげられるサービスとして機能させたいと思っています。

②誰かと一緒に使う

なかなかこの類の難しい制度情報と一人で向き合うのは体力がいります。治療中であればなおさらです。その難しい用語、解説に頭が混乱すると思います。また一人で学ぶのは、孤独ですし、(言葉が悪いですが)面白くない、辛いです。

そこで、このサービスはお一人でもご利用頂けますが、「誰かと一緒に」使うことを多いに想定しています。家族はもちろん、医療機関の方、患者会のピアサポートで一緒になった方、会社の人事担当の方、社労士や税理士などの専門家などと一緒に使ってもらえるツールとして提供することを考慮しました。

すべての文字、枠は大きめで設計しています。

一緒に画面を眺め、一緒に話し、一緒に問題解決していく。そんな情景をイメージしてデザインを組みました。

当事者であるご本人に利用して頂きたいのはもちろんですが、まわりの仲間、社会のみなさんにもご利用頂き、つながりを感じながら、経済的困難解決への一助となってくれればと思います。周囲の方は、おせっかいにならない範囲で、是非当事者の方と一緒にこのサービスを利用する機会を増やしてください。治療の時期によっても利用できる制度は変わります。何回でも「がん制度ドック」受けてください。

これからのこと

まずはたくさんの方にご利用頂くために、ソーシャルメディアや学会を通して患者、家族、医療者に広く公開し、情報の改善と利用頻度の向上に注力したいと考えています。次年度からは、患者の経済的困難に関する研究にも活用できるシステム作りと専門家による相談連絡体制を目指します。

行政や地方自治体、医療機関、各関連団体、企業の皆様とも連携してサービスの改善・推進に注力していきたいと考えています。

今度ともどうぞご支援お願い致します。

当サービスについてのお問い合わせはこちらから。

ページトップへ戻る